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設計のブログ

日々是設計 No.16

アンティークのレンガ ~刻印に秘められた謎~

2020-02-21
時間の重みを感じます

お庭のご依頼をいただいた植物を愛でるお客様宅で、刻印のあるレンガを見つけました。

 

ラフに敷き詰められたアンティークのレンガに

数字と英文字のランダムな刻印。

 

この正体を探ってみました。

 

 

 

 

 

刻印のあるレンガの正体は...『耐火煉瓦』
色味や形に個性がある

国立国会図書館の資料によると

 

刻印のアルファベットは『製造元』。

レンガを製造した会社のイニシャルです。

 

SK~は『耐火度』を表し、1番から40番まである。

SK26は1580℃以上の耐火度を有するレンガの意。

刻印がない=耐火性がない ということです。

 

菱形にS.Sマークは品川白煉瓦会社。

MINOの刻印は美濃窯業株式会社。

KTRの刻印は九州耐火煉瓦株式会社を表しています。

 

遠い昔、製鉄所の溶鉱炉などで業火に焼かれ耐えてきた者だけに与えられた証。

品質の高さの証明として入れられる刻印 というわけです。

 

ひとつ一つのレンガに長い歴史があるアンティークレンガ。

経年による色むらや欠けが味となり、植栽との相性も抜群です。

 

雰囲気のあるお庭に

アクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

(つ)

 

 

 

 

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