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バックナンバー 2017

現場のつぶやき

2017 11 29 百舌鳥

早贄になってるコオロギ
「早贄」
 
これ、何だか分かります?
秋口から冬の終わりまでの間に木に登って剪定をしているとたまに見掛ける
百舌鳥(モズ)の早贄(はやにえ)です。
あまり、聞き慣れない言葉かもしれません。
 
百舌鳥は秋口に取った獲物を小枝や棘の先に突き刺しておく、習性があります。
昔の人が一見、残酷とも思える百舌鳥の習性を収穫期の早い時期に神様にお供えした供え物を表現した言葉
それが百舌鳥の早贄です。
 
百舌鳥の体長は20cm程でスズメの様な見た目でカワイイのですが狩人です。
百舌鳥という名前は他の鳥のモノマネが上手で近寄ってきた鳥を狩るからだと言われています。
昔から早贄のイメージはトカゲやカエルが想像されますが多いのはバッタ、コオロギで小鳥、ザリガニ、甲虫類まで早贄にするようです。
なぜ、早贄にするのかは保存食、本能など諸説あるが分からないようです。
 
自分で同じような事をやってみたのですが棘や枝は折れてしまい、上手く出来ませんでした。
モノマネ上手でとても器用な鳥ですね。
自分も見習って仕事を頑張ろう。(Y)

2017 9 26 葛

葛に覆われた樹木
「草刈りでの脅威」
 
お客様から建物が大変なことになっているからなんとかしてほしいというので行って見ると・・・。
木々や建物に何やら絡みついています。
葛ですね。
 
雑草の中でもこれ程厄介なものはありません。
ツル性で地面を這い回り、あちこちに根を下ろします。
地上部を刈っても根が残り、すぐにツルが伸びてきます。
 
駆除するには根に専用の除草剤を何回もやる必要があります。
この葛は日本の在来種ですが昔、アメリカに輸出されて現在は大繁殖して侵略的外来種になっているようです。
 
しかし、こんな葛も秋の七草の一つで濃いムラサキでフジの花を上向きにしたような花が綺麗です。
根はくずもちの葛粉となり、繊維は織物に、ツルは家畜の飼料になっているようです。
現在はバイオエタノールにする研究もされているようですね。
 
海外でも脅威になっている一方で活用もされている不思議な植物です。(Y)

2017 7 28 アリ

ヤマアリ亜科
「ハチの仲間」
 
梅雨も明け、暑い日が続いていますが、体調を崩していませんか?
最近、話題になっているヒアリにちなんで、国内のアリの事について。
 
余り、知られていませんが日本のアリもヒアリ程の毒はありませんが毒類を持っています。
アリはハチの仲間で、普段見かけるヤマアリ亜科の種類は毒針はなくなったものの嚙んで蟻酸を飛ばします。
自分も作業中にチクッと首筋をやられて、しばらくは痛みとかゆみが続きました。
個人的には蚊より質が悪い気がします。
 
虫が増える夏、害虫対策の消毒も行っていますので気軽にご相談下さい。(Y)

2017 5 25 ムクドリ

「グラウンドキーパー」
 
とある屋上緑化工事中の昼休みにウトウトしていると周りで「ウリャーウリャー」と騒がしい。
見回すと10羽程のムクドリが自分達の掘り起こした地面をついばんでクチバシいっぱいに何かぶら下げて移動しています。
ミミズや何かの幼虫を食べているようです。
このムクドリ、最近では街路樹並木や駅前ロータリーで群れになってフンや鳴き声で嫌われているようですが、虫取りのプロフェッショナルで昔は畑や芝生でありがたがれ、グラウンドキーパーになっていました。
緑地の減少で都会に移り住んで来たと言われています。
追い払おうと自治体やアメリカなどでも捕まえたムクドリの声を流したりネットを張ったりしていますが、移動するだけで根本的な解決にはなっていない様です。
自然と上手く共存していきいものですね。(Y)

2017 3 29 タビビトノキ

「有意義な昼休み」
 
先日、とある現場の昼休みに先輩に誘われ昼食を5分で済ませて近くの相模台公園内の温室に見学に行って来ました。
タビビトノキという珍しい木があるとのこと。
お、魅力のある木です。
町中でよく見るストレリチアという観葉植物の仲間で、大きさは10m位になるそうです。
ネーミングも心を惹かれ、多肉植物好きにはたまらないフォルム。
名前の由来は旅人が遠くからこの木を見て方角を確認していたとか。
また、色彩が凄い。
葉はグリーン、花は白、種がコバルトブルー。
コバルトブルーって・・・。鳥もたべないんじゃ。
いゃぁ、現地で見てみたいものです。
その他熱帯植物を見学し、休憩時間内をギリギリまで勉強もかねて堪能しました。
誘ってくれた先輩に感謝です。(Y)

高蘆薈

「どうしても気になってしまう・・・。」
 
アフリカ原産でユリ科のアロエです。
現地では10mにもなり、アロエの中では最大になるモノです。
和名は高蘆薈(たかろかい)、アロエを蘆薈(ろかい)と呼び、高くなるから高蘆薈?
たまに行く花屋さんで店の片隅に置かれていたが値段が高くて手がでないモノでした。
半年ぶりに見に行くと片隅にある為か忘れられているのか上の葉以外はショボショボの枯れっ枯れっ・・・。
店の人に聞いてみると「こんなものですよ!」と。
いや、違うでしょ。
冬越しした後でもここまでは・・・。
可哀そうなのでお金を払い引き取りました。
肥料、水やり、日当たりなど気を掛けて世話したら元気になりました。
愛情が伝わったかな?
弱っている植物が目に入ると気になってしょうがない今日、この頃です。(Y)

3万2千個のスイセンの球根

「球根の植え付け」
 
先日、某公園にスイセンの球根を植え付けました。
その数なんと、3万2千個。
掘り取り作業、数量調査、植え付け作業と、なかなか骨の折れる作業が連日続き、心身ともに疲労困憊でした。
でも、全ての作業をやり終えホッと一息、植え付けた花壇を前に来春の開花を想像したら、何とも言えないワクワク感を覚えました。
咲いたら子供たちを連れ、お弁当を持って遊びに行き、パパの仕事を自慢したいと思います。
(s)

太閤殿下

「太閤殿下」
 
久々に我家の多肉植物の紹介です。

去年の3月にウチに来た、ブーファン ハエマントイデス(太閤殿下)
アフリカから来たヒガンバナ科のケープバルブです。

来た当初から葉も出ていない冬型球根なので暖かい季節は寂しいです。
他の多肉植物たちは元気に葉を茂らせているのに太閤殿下は休眠中、家族からタマネギ呼ばわり。
暑い夏を乗り越えて半年かかりやっと葉が出てきました。

この後、ニョキニョキと伸びる葉は互生でウェーブのかかり、豊臣秀吉の兜飾りににているので太閤殿下と呼ばれています。
これで10年クラスだそうです。
大切に育てていかねば。

当社の体験型ショップ『NEW STOCK』にも色々な植物が入荷していますのでぜひご覧下さい。

(Y)

寒露の頃

「寒露の頃」
 

 おりたちて 今朝の寒さを驚きぬ 露しとしとと 柿の葉ふかく


伊藤左千夫



朝夕の冷え込みや、夕暮れの速さに戸惑いつつ、手入れに伺った先の庭先に柿や栗の実を見つけ、なんだか嬉しくなります。



暦の上では「寒露の頃」、渡り鳥が姿を見せ始め、菊の花が開く。

草陰から聞こえる虫の音が風情を醸し出す季節。


自然環境の悪化等で季節がおかしくなっていると言われる昨今、しかしちゃんと季節は廻っているんだと改めて実感しました。


植木屋として、自然と共に生きるものとして、これ以上悪くならないように風情を失わないように、少しでも役に立ちたいと秋風に襟を正すこの頃なのでした。

(s)

こんなところに

「こんなところに 
 
弊社の階段室の壁にアゲハチョウの幼虫がサナギになってます。
玄関に柑橘の木があり、何匹もの幼虫がいるのは確認していましたが
こんなところにまで・・・。
幼虫にしてみれば随分と長旅だったことでしょう。
通路をはさんだ向かい側には木がいっぱい植わってるのに。
アゲハチョウにしてみればココが良かったのかココしか無かったのか分かりませんが。
 アゲハチョウが卵から成虫になるまでの確立は良くても約3%位だそうです。
サナギから羽化するまで2週間、無事に羽化してもらいたいものです。
玄関の柑橘の木についた幼虫を誰も駆除せず観察して楽しんでいる社員の
皆とこの3%のドラマを楽しみたいと思います。
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