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庭木の豆知識

 

ブッシュローズ(木立性バラ)の冬の剪定

ブッシュローズ(木立性バラ)の冬の剪定
 
冬のバラ管理風景 弊社管理「大庭城址公園」
   
5月に良い花を咲かせるためには冬剪定は重要な作業です。1月下旬から2月中旬くらいまでには剪定作業を終わらせておきましょう。
3月に入り暖かくなると根が動き始め、芽も動き始め花芽が決まってしまうので剪定には手遅れるになってしまうからです。
また1月下旬以前で葉が落ちきる前に剪定をすると、残っている葉にひそんでいる病害虫から病気を引き起こす可能性があるので、剪定作業を行うと同時に葉もむしってしまうことがポイントです。
今回はブッシュローズ(木立性のバラ)を4つの種類におおまかに分けて剪定方法をご紹介します。
   
大輪系のバラ(ハイブリッドティー)
写真:ロイヤルハイネス
①全体的に剪定前の樹高の1/3くらいに剪定をする。
 
②樹形が整っている場合は、基本的に去年の5月に咲いた枝にハサミを入れる。ハサミの入れる位置は下から3節くらい残した外芽。
  外芽でハサミを入れることによって春になると外側に芽が伸びるため樹形が整う。

③「鉛筆」よりも細く緑色の枝は元から切る。このような枝には花は咲かない。
  また細かい弱小枝も全て切る。

④株の内側に向いている枝、交差している枝は株の中が混む原因になってしまうので樹形を整えるために良い枝でも元から切る。

⑤3年以上経った枝で古木化しているものは花付きが悪くなるので株元から切る。
  このように毎年更新していくことがバラの管理にはとても重要です。

⑥太くて充実したベーサルシュートは1/2くらいの高さで切る。
  このような強いシュートは栄養を最も吸収しやすいので剪定後の全体の樹高より低めでよい。

⑦一つの節から枝別れし、二枝以上出ている場合は一枝にする。
  どの枝を残すかは、緑色で若い枝ではなく赤くて充実した枝を残す。
  また数年前の枝ではなく去年出たものを残す。
 
   
中輪系のバラ(フロリバンダ)
写真:緑光
① 全体の1/2くらいの高さに剪定をする。

② 花が咲いたときの姿を想像しながら中心の枝は少し高めの位置で剪定し、外側にいくにつれて低く樹形が丸くなるように剪定する。

③ 中輪系のバラは大輪系よりも細い枝にも花を咲かせるので、「割箸」よりも細い枝は元から切る。

④~⑦までは大輪系と同じ。

 

   
オールドローズ
写真:カーディナル・ドゥ・リシュリュー

①全体の1/2から2/3くらいの高さに剪定をする。

②ふわりとやわらかい樹形がオールドローズの特徴なのでそれを生かすように手前を低めに奥を少し高めに切る。
花が咲いたときの姿を想像しながら全体をこんもりするように自然な高低差をつけながら剪定する。

③オールドローズは中輪系よりも細い枝にも花を咲かせるので、「楊枝」よりも細い枝は元から切る。

④~⑦までは大輪系と同じ。

   
イングリッシュローズ
写真:ジェフ・ハミルトン
イングリッシュローズはオールドローズと現代バラのハイブリッドティーやフロリバンダを掛け合わせてできたバラのため、品種によってどの性質を最も強く引いているかで剪定方法も異なる。
自分のバラがどの性質を最も濃く受け継いでいるか見極めるには、樹形と去年どれくらいの太さの枝に花が付いたかで分かる。
①~③まではどの分類に当てはまるか見極めて適した剪定を行う。④~⑦までは共通の作業となる。

 


例:鉛筆ぐらいの太さの枝に咲くタイプ「ジェフ・ハミルトン」
  割りばしぐらいの枝に花が咲くタイプ「キャサリン・モーリー」
  楊枝くらいの細枝に花が咲くタイプ「バーバラ・オースチン」

 

モッコウバラ Rosa Banksiac

モッコウバラ Rosa Banksiac
 
5月はバラの季節です。
バラは楽しみたいが管理が大変、特にトゲが苦手とおっしゃる方におすすめなのがモッコウバラ。
中国原産で古くは江戸時代から日本でも栽培されています。

何といっても常緑でトゲが無いのが有難い。丈夫で病害虫も少なく管理が楽です。
八重なので実ができず花ガラ摘みも必要ありません。
常緑のバラは他にナニワイバラがありますが、こちらは一重で大輪の白花が美しいのですがトゲの痛さにはナンバー1です。
その点モッコウバラはツルも細くやわらかく、誘引も楽でフェンス仕立てには最適です。
日当りさえ良ければ狭い場所でもスクリーン状に仕立てやすく、短期間で美しい目隠しが完成します。

ただ生育が極めて早いので伸び過ぎたツルはこまめに切り戻します。
寿命が長く50年でも元気に咲きますので高さ3m長さ10mほどの高垣に仕立てた例も見られます。

花時には明るい緑のスクリーンに淡黄のブロッチ模様をかけたようで、美しく近所の多く人達の目を楽しませてくれます。
黄花、白花があり、白花にはバラの特徴である芳香もありますのでより楽しめます。
緑と花の巨大なスクリーンに挑戦してみませんか。
 
 
▲黄花種
 
▲香りの良い白花種
 

カエデ

カエデ
 
 
日本の秋を彩る樹木と言えば、どなたでも挙げるのがカエデ。
四季を通して枝葉の装いに変化を見せ庭園樹としてもはずせない樹木です。
品種の数が数ある庭木の中でも圧倒的に多く、葉の形や樹形も様々で選ぶのに困るほどです。

暖地では本来の美しい紅葉が見られないのが難点ですが、木姿の美しさは冬の庭でも魅力的です。
木姿から見ると大きく3タイプに分けられますが、植える場所によって使い分けるとよいでしょう。

まず一番一般的な樹冠が大きく横に広がり半球形になるイロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジの仲間。
広めの空間や緑陰に向きます。次に立ち性で小枝の短いハウチワカエデ、コハウチワカエデの仲間。
株立のものは下枝が無くても美しい姿で場所もとらす、門まわりや玄関脇などシンボルツリーとしての風格も持ちます。

最後に枝垂れ性の‘紅枝垂’や‘青枝垂’の仲間です。幹にほど良いうねりを持ち上部から三段以上滝のように枝垂れているものは風格が感じられ、樹高がさほど高くなくても庭に上下の動きを生みます。
そのためには築山のような少し高い位置に植えると存在感が増して、より魅力的になります。

カエデ類の多くは枝葉が繊細なので、特にその枝の流れの美しさを殺さないように剪定します。
ブツ切りや刈込みは避け、植木鋏で丁寧に小枝を透かします。
枝垂れ性のものは下芽で切ると、その芽から伸びる枝は直線的に下垂してしみますので、必ず上芽で切りやわらかい曲線を描いて垂れるようにします。

日当りから半日陰まで植えられますが、品種選びは樹形の特徴を確認することが大切です。
カミキリムシとボクトウガの幹への食害を注意します。
 
 
青枝垂
 
コハウチワカエデ
 
 
イロハモミジ
   
■ カエデの樹形と枝の流れ 3タイプ
 
 
          半球形          株立ち            枝垂れ性              
    (イロハモミジ、ヤマモミジなど) (ハウチワカエデなど)     (‘紅枝垂’、‘青枝垂’など)


 

プンゲンストウヒ

プンゲンストウヒ
 
クリスマスツリーに使われた針葉樹はその後見捨てられて手入れもされず、大きくなり過ぎて最後には切られてしまうことが多いようです。

従来クリスマスツリーというとドイツトウヒとウラモミジが多く使われてきました。
両者とも生育が早く生産性が良いので、根の無い切りものとして出荷されてきました。根のあるものは鉢植えで楽しみますが、その後は庭に移し大きくなり過ぎてしまいます。

こうしたクリスマスツリーに適した針葉樹の中では大きくなってもシンボルツリーとして観賞価値の高いプンゲンストウヒの銀青色の品種があります。
新梢の葉に銀白色のワックスがかかり、その美しさは色・樹形とも数ある針葉樹の中でも群を抜きます。

値段が高いのが難点ですがそれは生産に手間と時間が掛かるから、つまり成長が遅いからです。
樹形の良いものを手に入れコンテナで楽しむのも一つですが、根詰まりを起こすと銀青色が褪せてくるので地植えがおすすめです。

高さ2mくらいになると急に生長が早くなり一年で20cmほど伸び枝張りも1m以上となります。
あまり大きくしたくない場合は剪定で枝を切り戻し、芯を立て替えて樹形を維持します。

内部の混み合った古枝は切り、枝全体に日を当てると枯れ枝も出ず発色も良くなります。
 
 
プンゲンストウヒの矮性品種‘グロボサ’
生育が遅く、高円錐形の樹形となる
 
プンゲンストウヒ‘フープシー’
美しい葉色と円錐形の樹形で人気が高い
   
【伸びすぎた時の剪定】
 
 
                            おう盛な芯を切り戻して、すぐ下の側枝を芯として立て直すとよい
                         ①の枝を新たに芯として立てる
                         ②太枝の込んだところをすかす(間引く)
                         ③伸びすぎた枝は切り戻す
                         ④内部の弱い枝や枯れ枝は切除する
 

ナンテン

ナンテン
 
葉や実に薬効があることで、近年見直されてきたナンテン。
縁起のよい木とされながら、とかく日当たりの悪い場所で、無造作に扱われがちです。

園芸品種が多くありますが、共通した性質は日陰に強く、横枝を張らないので狭い場所で育てられ、美しい実がつくことです。
なによりもよい点は、丈夫で成長が遅いことと、一見落葉樹のように柔らかな風情でありながら、常緑であることです。
 
 
  
コンテナで寄せ植えにしても楽しい
矮性種で、一年中鮮紅色の葉が美しい「オタフクナンテン」、明るい緑黄色の葉をもつ「シロナンテン」などは手に入りやすく、カラフルなのでコンテナの寄せ植え材料にもぴったりです。

普通種は下葉のない3~4本立ちを中心にして草花と混植すると、和洋どちらでも形になりやすい便利な素材です。
インドアグリーンとしてシロナンテンを中心に、下草にオタフクナンテンで紅を添えるのもよく、冬の室内が明るく華やぎます。

ナンテンは、晩秋から冬にかけて、赤い実がたくさんついた穂がわずかに枝垂れる姿が美しく、半分雪をかぶったときなどは、紅白のコントラストが目にも鮮やかです。
ただ、庭植えのナンテンの花は咲いても実がつかないことも多いようです。
虫媒花であるナンテンは、虫が集まりやすい、風の吹き抜けない日だまりに植えるとよく受粉します。

管理はほとんど不要ですが、背が高すぎるものは幹の途中で切り詰め、不足芽を吹かせます。株元から多く出る芽は適宜整理し、7・5・3といった奇数の株立ちにすると全体のバランスがよくなります。
また、径2cmほどの太い幹を短く切り戻して小枝を出させても、盆栽風の珍しい姿を楽しめます。
 
ナンテンのコンテナ寄せ植え
昔から縁起木ともされてきたナンテンで寄せ植えを作ってみよう。
正月の室内に明るく、すがすがしい雰囲気が漂う
 

クロモジ

クロモジ
 
和菓子をいただく時に添えられている四角く太い楊枝。
樹皮付きで香気のあるクロモジが使われます。
クスノキ科の落葉樹で低地の里山にはどこにでもある樹木です。
炭用のナラやクヌギと共に雑木林の一員です。
黄緑の幹や枝葉は時と共に、褐色に変わり灰色の小さな斑点を生じます。

幹はすらりとした直立気味の細いものが多く、斜上する細い枝は枝葉が混み過ぎずいかにも明るい里山の風情をもっています。
古くはこの細枝を折り、丸くまるめて炭俵の両端の蓋に使われました。


クスノキ科の樹木に共通する特徴は、クスやニッケイのように枝葉の持つ芳香や薬効にあります。

 
スペースをとらず、管理も容易
庭木としてはこの他にダンコウバイやシロモジなどが利用されますが、いずれも美しい株立ち樹形になりやすく、丈も2~3mで収まりますので狭い庭でも使いやすく、管理も間引き剪定程度で樹形を整えられます。

早春に黄緑色の小花が枝の節節に着き、地味ながらいち早く春の到来を告げてくれ、秋には葉が黄色く色づきます。


3~4年生の枝を四つ割りにし、面を取って先端を削れば香りの良い楊枝が簡単に作れます。
明るい日陰の適湿地を好みますが、夏の乾燥時にハダニが発生することがあるので時々葉裏に水をかけます。

アブラムシによるスス病が出ると枝の緑が汚れてしまうので、早めに駆除します。庭の主役ではありませんが渋い名脇役になります。
 
 
▲春の到来を告げてくれるクロモジの花
 
▲クロモジと同属(Lindera属)のダンコウバイの花
 
 
【野趣に富む自然樹形】
 

セイヨウシャクナゲ

セイヨウシャクナゲ
 
明るい日陰や半日陰で美しく咲き、春の鉢植え花木として人気の高いセイヨウシャクナゲ。

品種が多く花色も豊富で、白から青までほとんどの色が揃っています。
6号鉢程度の苗でも十分華やかな開花を楽しめ、価格も手頃になりました。

世界の温帯から亜寒帯に自生する種や、それらから改良されたものなど、今まで樹高3~8mほどになる品種が広い庭に植えられてきましたが、広大な庭でないと育てられません。
その後狭い庭でも楽しめるようにと、矮性種である日本のヤクシマシャクナゲと交配させ、小型の品種が多く作り出されてきました。

シャクナゲは花の美しさばかりでなく、濃い緑で照りのある厚い葉が密に茂る低木として、庭での存在感が他のツツジ類より大きく、草花の背景をつくる緑としても貴重です。

鉢植えでも十分に楽しめますが、ツツジ・シャクナゲ類は細根が密生して根ずまりを起こし易く、毎年の植え替えが必要です。
できれば地植えにして本来の美しさを楽しみたいものです。
 
 
▲あでやかな深紅の花をつける
「ジーン・マリー・ド・モンタギュー」
 
▲淡い花色の「テンプテーション」
   
庭に植えるときに注意したいこと
鉢植え株を、花後そのまま地植えにしても2~3年で弱ってしまうことが多くあります。

原因の一つは土壌。
シャクナゲの根は酸性土と通気性を好むので、鹿沼土やピートモスを多く混ぜるこが大切です。

原因のもう一つは固まった鉢からは新しい根が出にくいことです。
根を1/3ほど切りつめ、残した根を強めにほぐして古土を落としてから植え付けましょう。

また、深植えは極端に嫌いますので、周囲より10cmほど高めの地床をつくり、浅めに植え付けます。
 

【セイヨウシャクナゲの植えつけ】

【セイヨウシャクナゲの植えつけ】
 

ドラセナ

ドラセナ
 
住宅の外観の多様化に伴って、植栽に使われる樹木もずいぶん種類が増えました。
最近の住宅で目立つのはベージュ系しっくい風の外壁で、全体としては地中海風のイメージを感じさせる家です。
古くは「洋館」にはシュロやユッカが定番でしたが、今はオリーブやミモザが多く植えられています。

しかしシュロやユッカのようなシャープなラインとフォルムはなく、少々インパクトに欠けます。
そこで是非使ってみたいのがリュウゼツラン科のドラセナやコルジリネの仲間です。

中でも耐寒性のあるドラセナドラコ(Dracaena Draco)と赤ドラと呼ばれるコルジリネオーストラリス‘アトロプルプレア’(Cordyline australis ‘Atropurpurea)です。前者は古くから使われていますが、シュロと同じく単純な組み合わせで「洋風」のイメージだけの植え方です。

ドラセナやコルジリネ、またユッカやイトラン、リュウゼツランなどを組み合わせ下草にも気を配ると、地中海の乾いた空気を感じさせてくれます。

こうした植物はガーデンデザイン上「彫刻的」又は「造形的」植物とも呼ばれ、形状がシンプルでシャープなラインを持つのが特徴です。
複数の組み合わせで使うことが多いのですが、逆に葉が細かく丈の低い植物の中に独立して使うと、まさに彫刻を置いたような効果が生まれます。

赤ドラを四角形のコンテナの中心に植え、低い草花やアイビーと組み合わせるのもおしゃれです。鉢の大きさ、形とのバランスがポイントです。
 
 
▲花壇に埋め込まれた「コルジリネ」、右下は「アトロプルプレア」
   

コンテナガーデンルジリネ・オーストラリス‘アトロプルプレア’

ヘデラのコンテナガーデン

 
 
 
コンテナの中心に単植することで、この植物特有の
シンプルなラインを生かすことができる